シンポジウム「野生動物と共生する地域作りを目指して」に参加して

大変ご無沙汰してます!

先日facebookにも書きましたが、知人に「最近活動してんの?ブログ止まってるんだけど?」というツッコミが入りちょっと恥じらっている、クマ研3年目のUNKです。僕は超クソ真面目野郎なので、今回も今後も僕の更新回は、非常に堅苦しい長文の書き込みになります。 ご了承下さいm(__)m

今後はイベントの度に更新をおこなっていきますm(__)m よろしくお願いしますm(__)m

さて今回は記念すべき復活記事ということで、今年の夏調査の結果報告でもと言いたいところですが、それはまたの機会にして今週の水曜日に開催された、シンポジウム「野生動物と共生する地域作りを目指して」について書きたいと思います。






演者は、農工大の梶さん、知床財団の増田さんと酪農学園大学の佐藤さん、斜里博物館の中川さんでした。

まず梶さんが野生動物との共生に関して(ハンター人口の減少や日本と欧米の保護管理体制の差異など)問題提起をおこないました。


続いて、増田さんと佐藤さんが現場報告ということでそれぞれのフィールドである、知床・浦幌での現状をお話されました。

知床の報告では、現場で対応する難しさやヒグマと人の住み分けに関する取り組みの紹介などの内容が印象に残りました。あと今年は知床ではミズナラが豊作で、秋季にマスがあまり上がってこなかった事も手伝って目撃情報があまりなかったみたいですね!!

浦幌の報告では、札幌と浦幌でのヒグマの出没に関して、住民の認識が異なることに関して言及されており、興味深かったです。浦幌のような地域では、野生動物出没によるパニックよりも、農業被害額の方が、問題になり、エゾシカの方が問題であると認識されるみたいです。 あと、現状の対策では農業被害が減らないことを住民は理解しているらしいです。こういった理解は、佐藤さんを頭領とする浦幌ヒグマ調査会が15年もの長期にわたって地元の住民を巻き込んで調査研究を継続してきた結果ですね!! 
!流石浦幌!クマ研も頑張らないと!! あと、緩衝地帯やコリドー(動物の通り道)としての河畔林についての話もありました。

3つ目の報告は、斜里博物館の中川さんで、現在設立を目指している「知床自然大学院大学」についてでした。保護管理の専門家育成のための大学院である、自然大学院設立に関しては個人的には懐疑的で、帯畜や農大@網走、北大、酪農でもっと野生動物研究の拠点づくりをおこなったほうが良いのではと思いました。
確かに、保護管理の専門家育成の専門大学の設立は画期的で素晴らしいと思いますが、一つの大学を立ち上げることに力を入れることよりも、現存の大学でそういった拠点を造ることに金・労力共につぎ込んだほうが良いのでは?と思いました。大学経営にはチンプンカンですが。。。 

大学設立はあくまで目的を達成するための手段なので、そっちに尽力するあまり、方向性を見失ってしまったら大変なので、設立財団の方には頑張ってもらいたいものですね。。。
もちろん僕は自然大学院の1期生入学の主席で卒業するつもりですがね(笑)←まずは北大をしっかり卒業したい・・・

では大変長文しつれいいたしました。。 来週はまんまるゼミ(野生動物系サークル合同の勉強会と懇親会)について書く予定です!