こんにちは。冬眠計画中の3年目、FRGです。
先日、2月17日~2月19日に、私たちは津軽海峡を越えて、岩手大学のツキノワグマ研究会主催のカモシカ調査に参加したので、その報告をしたいと思います。少しカモシカの話におつきあいください。
実は「クマ研」というのは本州にもありまして、岩手大学のツキノワグマ研究会も「クマ研」のひとつです。
普段はツキノワグマに関する調査を行っているのですが、毎年2月にカモシカ調査も行っています。
カモシカ調査とは、岩手大学の演習林で行われる調査です。目的は、演習林内のカモシカの個体数や食性などの基礎データの蓄積であり、それをもとに人とカモシカの関係を考えようとしています。
調査方法は普段の私たちのように決められたルートを歩き、痕跡を探す、というものとは少し違っていました。
「区画法」といって、調査地全体を細かく区画に分け、調査者はそれぞれ担当の区域を歩き回り、区画の中でカモシカを見つけたり、足跡を発見したらその都度近くの人と連絡を取り、カモシカを追う、というものでした。
北大クマ研からは今回私含め6人も参加者がいました!私は一昨年、昨年に続き3回目の参加でしたが、これまで北大クマ研2人での参加だったことを考えると嬉しかったです。
ちなみに全体では北里大や東京農業大など外部の参加者含め50人と、北大クマ研からしたらとても大規模な調査でした。
今回の調査全体の結果としては、演習林内で3頭のカモシカの目視に成功しました!去年や一昨年も2頭程度だったはずであり、未だカモシカの個体数は昔に比べ低い状態にあるという結果になりました。
私個人としての調査の感想を申し上げますと、先ほども言いましたように、この調査では与えられた区域内を歩きたいように歩いていいともいえます。
この点が私としては探求心をくすぐられるところでした。自分のすぐ近くにいるかもしれないカモシカを視界にとらえるべく、カモシカの動きを予測し、先回りしよう、後を追うなどの判断をし、文字通り歩き回る…。結局自ら見つけることはできませんでしたが、改めて野生動物への尊敬の念を抱きました。
今後はカモシカとシカ、というまた新たな関係性も見ていく必要があると思います。演習林の環境の変化の兆しを感じる調査でもありました。
また夜は飲み会があり、楽しく、時に激しく皆お酒を飲んでいました。
会場内のいたるところで調査中に飲んでいるあの!お酒がブラキストン線を越え!ふるまわれていたことは覚えています。途中までしか起きていませんでしたが、非常に各テーブル楽しんでいた飲み会だったと思います。
来年のカモシカ調査もぜひ参加し、カモシカの個体数の変化や演習林の環境の変化を追いたいと思います。
それではこのあたりで失礼いたします。
再来週からはまた調査も始まりますので、更新に乞うご期待…!
P.S.
クマ研人紹介も更新しました!クレイジーな面々がまた増えております(笑)
(クマ研2年目:END)
P.S.
クマ研人紹介も更新しました!クレイジーな面々がまた増えております(笑)
(クマ研2年目:END)
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