2017 春天塩調査



みなさんこんにちは。北大くま研2年目の猫です。

つい1か月ほど前、GWの時期に行いました2017年度春天塩調査についてご報告いたします!



...君ら寒くないのか?






北大ヒグマ研究グループでは、毎年GW中と夏休みに、道北の北大天塩演習林で調査をしています。(天塩演習林の概要についてはページ上部の「Fields」をご参照ください)

今年の調査は4月29日-5月7日にかけて行いました。

今回の春調査では、二年になった自分が調査隊長を務めました。


1年次に参加した春調査ではGWというのに雪が多く残り(流石道北!)まだ山は目覚め始めたばかりという印象でしたが、今年度は2015年度に似て、雪解けが早くかなり陽気な気候でした。

調査期間中も前半は曇りや雨の日もありましたが、後半はポカポカのお天気が続き、とても気持ちよく調査を行うことができました。

特に沢沿いはミズバショウやザゼンソウはもちろん、エゾエンゴサクの淡い紫のじゅうたんやエゾノリュウキンカの黄色いパッチがあらゆるか所で見られ、陽光のもとで歩いていて最高に心地よかったです。

エゾノリュウキンカです。心洗われます。


鳥の鳴き声もさまざまな場所で聞こえたし、休憩しているとカラの混群がやってきて癒されました。(全部の鳥を同定できてはいませんが、推測するにカラの混群だったと思います)

山奥の鳥は警戒心が薄いのでしょうか?

笹薮のそばなど、かなり近くで姿を見ることも多かったです。


さて、今年度の研究テーマはクマの行動学的な側面を知りたい!と考え、ヒグマが糞の匂いを用いた個体間コミュニケーションを行っているのではないかと仮定した上で、その可能性を探るために糞の発見場所についての選好性を探る研究でした。

つまり、「クマが糞をマーキングに用いている」のか、という議題に挑戦してきました。

・・かなりチャレンジングな調査で、今回の結果から言えることは序の口の小指の爪ほどかも知れません。。(汗

自分の疑問に迫るためにはまだまだ越えなくてはならない山しかありませんが、、
ひとまず調査員が集めてくれたデータをこれから頑張って解析したいと思います!!


天塩は新歓要素が強い調査でもあります(これも毎年ブログで書かれていますね)。

今回もキラキラした魅力的で変な一年生がたくさん天塩へ連れて行…に来てくれました。(笑)

彼らがこれから山でどんな姿を見せてくれるのか…。とっても楽しみにしているぞ!!


それではこのあたりで失礼いたします。

調査に際しお世話になりましたみなさま、どうもありがとうございました。





以下、春天塩に参加した1年目の感想

春天塩調査には3日間参加しました。

笹こぎや乗っ超し、沢登りに夜のライトセンサスなど、初めて体験することがほどんどで大変でしたがとても充実していて楽しかったです!

夏は春とは全く違う天塩が見られると聞いていたので、夏までに先輩方から地図読みや痕跡の分析方法など、少しでも多くのことを学んでいきたいと思います。


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Flickrにも写真をアップしました!そちらも是非チェックしてくださいね~

ちなみに今日の夜からまた天塩に行きます。To be continue...

(3年目 END)

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