こんにちは、クマ研1年目の里芋です。季節はすっかり冬ですが、9月から10月にかけて行われた秋天塩調査について報告します。
秋天塩調査では痕跡の記録と並行して秋期のヒグマの主要な採食物であるナナカマド・ヤマブドウ・サルナシ・ミズナラの豊凶を調べました。
あと個人的には色々やらかした調査でもありました。曲がり角の先から「ピィィィィーーーー(高音)ゴォォォォーーー(低音)」という今まで聞いたことのない大きな声が聞こえ「これクマ?クマってあんな高い声出すっけ?でも他に低い声出すような動物っているか?クマだったらやばくね?」と曲がり角の先を見る勇気もなくクマスプレー片手にすぐに退散したことがありました。実はこの鳴き声、交尾期の雄ジカ特有の鳴き声(ラッティングコール)だったようで、1週間くらいクマの鳴き声を聞いたと思って同期と話していたのでとんだ赤っ恥でした。シカの鳴き声をクマと勘違いしたバカと突き上げられたのは言うまでもないですね。本当に恥ずかしい。
この時は踏査をやめ引き返しましたが、僕はクマの痕跡や鳴き声の可能性が少しでもあるならば撤退するべきだと今でも思います。今回のように笑い話になればいいものの、聞こえた鳴き声がクマの警戒音や鳴き声だと知らずに近づいてしまい襲われた、なんてことはあってはなりませんしね。怪我無く踏査を終えることが一番です。皆さんも森の中でクマっぽい鳴き声や新しい痕跡を見つけたら無理せずその場から離れてくださいね!
…とまあそれっぽいこと書きましたが調査隊長には本当に迷惑をかけてしまいました、、、今年の冬は動物の鳴き声を重点的に勉強していこうと思います。
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