こんにちは。北大ヒグマ研究グループ一年目のヌです。
北海道大学天塩研究林にて、9月6日~11月3日の各週末に秋天塩調査が行われました。秋天塩調査は林道のみの調査で、毎年ヒグマの痕跡データの集積やナナカマドなどの実の量の集計を行っています。また今年は糞虫の種類や、糞虫と気候がヒグマの糞の分解に与える影響を調査しました。今回は私が踏査に参加した5、6、11週目について紹介します。
5週目は10月初めの踏査でした。夏の踏査に参加していなかったせいか、体力の衰えを感じながら林道を登っていきました。ピットホールトラップ(糞虫を捕まえるための罠)を設置したりやナナカマド・サルナシ・ミズナラ・ヤマブドウの実を数えたりしました。踏査後は遡上中のサケを見ました。大勢のサケが縄張り争いをする様は圧巻でした。川の近くにはタヌキやアライグマなどの足跡が見られました。サケに引き寄せられてきたのでしょうか。
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| タヌキやキツネ、アライグマ、シカ、クマ研人の足跡 |
踏査中はなんとシマエナガを発見し、大はしゃぎしました。写真はブレブレでしたが、とても可愛かったです。また、先週と同じところでサケを見ましたが、先週に比べだいぶ数が減りこころなしか弱っていました。
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| シマエナガと思われる鳥 |
11週目は5,6週目とは打って変わって悪天候で、雨の中踏査する隊や踏査を中止せざるをえない隊がありました。踏査後はみんなびしょ濡れで帰ってきましたが、風邪をひかず良かったです。最終日にはなんとか止み、無事踏査をすることができました。山の上のほうには雪が残っており、長靴で踏みしめながら歩きました。あまり雪を見たことはなかったのでこちらも大はしゃぎでした。
また、前から見たいと思っていたサケ糞を見ることができました。3週通じてサケに縁のある調査だったと思います。
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| 晩秋の天塩 |
久しぶりの天塩は様々な生物の息遣いにあふれ、非常に魅力的でした。早くも来年の春天塩に戻ってくることを楽しみにしています。次の投稿もお楽しみに。




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