JBN公開シンポジウムin松江

JBN 

皆様おはこんばんにちは。実はブログに登場するのが初めてではないクマ研1年目テニプリです。 

今回は125日、6日に行われたJBN総会及びシンポジウムについて書いていきたいと思います。 










JBNJapan Bear Network)については1月のブログを見ていただけると助かります…コピーアンドペーストになってしまいそうなので、すいません。 
さて今年のJBN総会は、中国地方は島根県で行われましたがクマ研から4年目UNKとテニプリが参加しました。 

1日目はシンポジウム、2日目は総会とエクスカーションという流れでした。 
ではでは、早速報告していきます。 


1日目… 

まずは今年度で退職なされる岩大の青井先生から特別記念講演がありました。先生は北大クマ研出身ということで、クマ研の歴史を知ることができました。 

今年のシンポジウムは「西日本に孤立して暮らすクマたち」ということで、四国、東中国、西中国の取り組みが紹介されました。これらの地域に生息するツキノワグマは地域個体群といって、それぞれが異なる個体群として生息しています。近年、三地方すべてにおいて「絶滅のおそれのある地域個体群」として環境省のレッドデータブックに載りました。 
西中国地方が最も対策が進んでいるようで、対象三県の連携が取れていたり、島根県では鳥獣専門指導員、広島県と山口県ではクマレンジャーが配置され、それぞれ被害対策を行ったりしているようです。 

発表を聞いて思ったことは、やっぱり住民や行政の理解を得ることは難しいということです。今年のヒグマフォーラムに参加したときも感じましたが、野生動物保護及び対策に関して、日本全体として市民も行政も後手後手に回ってしまっている気がします。クマ研も、もっと啓発していかないと!ですね。 
夜は懇親会でしたが、ご迷惑をおかけした方々にこの場を借りて謝罪させていただきます。申し訳ありませんでした…。 




2日目… 

総会とエクスカーションが行われましたが、ここではエクスカーションについて書いていきます。 

今回は島根県の中山間地域を主に見て回りました。 
最初はクリ農家さんのところへお邪魔して、電気柵設置による効果を説明していただきました。もともとはクマが生息していない地域だったようです。 
イノシシ2段にしていた電気柵をクマは簡単に超えていまっていたそうですが、3段にしたところ被害が出なくなったということでした。 

少し移動して、クマがイノシシ用の罠で誤って捕獲され、その後逃げられた場所へ向かい、実際の箱罠を見せていただきました。対策として脱出口が付けられていました。結構道路に近かったので、住民たちも怖かったのではないかな…まあクマが逃げたのは反対方向でしたが。こういったところが、市街地とはまた違う中山間地域の難しさなのかなと感じました。 




島根県中山間域研究センターへの道中、クマ棚も見られました。道路に面していて、写真を撮っていたら何事かと他の車に訝し気に思われてしまったようです(笑) 



島根県中山間域研究センターに到着! 
結構新しい建物だそうでとても綺麗でした。野生動物対策用の柵が展示されており、説明パネルもついていて工夫がされていました。また、センターでは研究のためにイノシシ、シカ、アライグマが飼育されていました。イノシシを初めて見たのですが、意外に大きくて畑に侵入されたら大変なのだろうなと思いました。 








ヒグマとは違うツキノワグマの軋轢や、中国地方の野生動物管理活動を知ることができました。いや~私もこういった仕事に就きたいなぁ。やっぱり現場はいいですね。 
研究者の方ともお話しができてとても有意義な二日間でした。 



次回は、四国は高知県で6月開催だそうです。四国のクマが危機的状況にあることを今回知ったので、さらにいろいろ学んで来ようと思います。 





コメント