2016 下北サル調査~後編




はじめまして。クマ研1年目のえちぜんです。

今回は下北サル調査報告の後編。

前編の舞台は風間浦村、今回はそのお隣大間町でのお話です。

どうぞ最後までお付き合いの程、よろしくお願いいたします。





さて突然ですが、自分語りを始めます。

というのも、九州は宮崎県出身の私の北限は石川県で、それが東北地方は一足飛びに北海道に着てしまった日にはどうしようかと思っていました。

まさか初東北がサルを求めて三千里になるとは。


さておき、本題に入りましょう。(調査詳細等は前編を参照まで)

私は一年目でありながら、2日しか参加しないという大失態。

この時点でもう粗相は確定。

これは何としても足を引っ張るわけにはいかない!という責任感を胸に、一日目は一番歩くコースに参加しました。

野生のサル集団を直接で見れるという期待に胸ふくらませて、歩きます。

されど歩けども歩けども、雪、ネズミ足跡、雪、雪、ウサギ足跡、雪、雪…。ん?サルは?サルは?つか、歩いても歩いても全然ゴールが見えてきませんやん。

え、何、東北は北海道と比べて雪少ないちゃうんですか?30-40cmって!


北海道では雪に埋もれるので冬の沢歩きは貴重。


いやでも、2日だけ参加の粗相の身の上。いっちょここは身長187cmの私がラッセル(先頭で歩いて雪の中に道を作ること)やらせてもらいましょか!ざくざくざくざく…

「ぜぇーはぁーぅもぉーっうっ!もうサル見れんでいいっ!」半ば自暴自棄になり、ケイデンスあげてただただ歩くマンとなり下がった私。

それでも、遠くに臨む津軽海峡や陽に照らされて輝く氷柱、澄み渡る青い空と白み渡る下北の山々、透き通る空気、葉を落としてもなお雄大な巨木たち。

調査は立派な仕事足りえるのに、ふとした瞬間に味わえるこの充実感を味わえていいのだろうか。

自然科学分野研究の素晴らしさの片鱗がみえたような気がしました。


写真が悪いですが...奥に津軽海峡が見えてます!


さて、この日はサルのご尊顔を拝むことはできませんでしたが、「我々が歩いた場所いサルの個体群が居なかったことが明らかになることも十分な成果である。」帰って先輩からこのことを教わったときに、その日の足の疲れが報われました。

そうやって疲れて帰ってきたときは、大間のおいしいマグロを頂いて、御酒を飲んで疲れをなかったことにする会(通称:反省会)に参加して、明日への活力を見出していきます。

学生大人の飲めや歌えや、こうして大間の夜は更けていくのです。






いいところなんですが、ここらでお客が来たようですので、続きはまたの機会に。

これにて、下北サル調査報告後編は終了です。

調査中お世話になりました、調査員の皆様、岩大クマ研の皆様他関係者の皆様にこの場をお借りいたしまして感謝申し上げます。

またぜひ来年も参加させて頂けると幸いです。



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