はじめまして、クマ研1年目のササブルドです。
今回は春天塩調査について紹介します。
春天塩調査は4月27日から5月6日までの10日間で行われ、あらかじめ決められたルートを地図とコンパスで確認しながら、林道だけでなく沢や笹藪の中も歩いてヒグマの痕跡を調査しました。春の調査ではヒグマの痕跡調査に加え、鹿の糞を数え個体数密度を推測したり、数十年に一度しか起こらない笹枯れの記録をしたりもしました。
今回僕は二日間調査に参加したのですが、ひたすら笹を漕いだり腰まで浸かるような沢の中を歩いたりと札幌では味わえないような非日常感を堪能することができ、とても楽しかったです。ただ僕はヒグマの痕跡をあまり多くは見つけることができなかったので、そこは次の調査に期待です。(クマ研全体では糞や足跡など多くの痕跡を発見することができました。)
笹枯れ |
ヒグマの背こすり痕 |
僕はヒグマの痕跡はあまり見つけることはできませんでしたが、手付かずの自然が残る天塩研究林には他にも多くの動植物が見られました。調査ルートまでの移動中に鹿がいたり、カエルや山椒魚の卵があったり、様々な鳥の鳴き声が聞こえたり、どれも野生動物が好きな僕にはたまらない経験でした。菌類好きの同期は珍しいキノコを見つけてワクワクしていたそうです。
シロキツネノサカズキモドキというキノコ |
調査の合間には春ならではの山菜取りも行いました。行者にんにくやユリネ、エゾノリュウキンカ、ニリンソウなどの山菜は天ぷらや薬味として天塩での食事に彩りを加えてくれました。やはり春の山菜は心も体も元気にしてくれるような気がしますね。中でもニリンソウと行者ニンニクを入れたハンバーグは絶品でした。
ニリンソウと行者ニンニク入りハンバーグ ユリネとコゴミの天ぷら
僕自身、初の天塩調査でしたが、たった二日間で天塩から帰りたくなくなるほどにたくさんの天塩の魅力を感じることができました。これからもたくさん調査に参加して天塩にもクマ研にももっとのめり込んでいきたいです。
今後の更新もお楽しみに!
楽しそうですねー、ヒグマの生息地を歩いて痕跡調査を行うことは大変だと思いますが、クマ研の活動を陰ながら応援しております!
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