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初めまして、北大クマ研1年目のイヤシサです。今回は、11月23, 24日に行われたまんまるゼミについて紹介します。まんまるゼミとは、北海道の野生動物に関する活動を行うサークルが集い、交流を行うイベントのことです。今回、帯広畜産大学(以下帯畜)内の2つのサークルと北海道大学(以下北大)内の2つのサークル、酪農学園大学(以下酪農大)内の1つのサークルが、帯広にある交流センターに集まることになりました。 23日朝5時、ハイエースにクマ研人は詰め込まれ、帯広へと向かいました。帯広に到着してからまもなく、各団体の活動内容がプレゼン形式で発表されました。最初の発表団体は、今回のまんまるゼミの主催団体である帯畜のゼニガタアザラシ研究グループ(通称ゼニ研)でした。ヒグマの糞や足跡を手がかりに調査を進めることが多いクマ研とは異なり、ゼニ研では双眼鏡やフィールドスコープを用いてアザラシを直接観察することを知り、調査方法について興味が沸きました。そのように興味を示したのは他のクマ研人も同様だったようで、質疑応答の時間に質問するクマ研人には何か迫るものがありました。そして、発表は野生動物の骨格標本を作成するえぞほね団へと移り、彼らの専門的な技術や知識にただただ驚かされるばかりでした。そして、屋久島でのサルの調査に参加している方のユーモア溢れる体験や、酪農大のルウェというサークルの多様な活動を発表していただき、これらがクマ研での活動に新たな方向性を与えてくれるように感じました。北大狩猟系サークルの発表を経たのち、他団体の5倍もの発表時間を用いて私たちの調査についての発表を行いました。あまりの長さに少々辟易した一方、質疑応答では多くの質問が上がりサークル間での交流が深められたと感じました。
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クマ研の活動を紹介している様子 |
全ての団体の発表が終わり、エクスカーションの後自由な交流の時間となりました。エクスカーションでは、ゼニ研の調査でのご飯事情についての簡単な紹介を行ってもらいました。想像を絶する絢爛豪華な彼らの調査飯を目にし、空腹を満たすために作られた我らの簡素な調査飯との格の違いに恐れ慄きました。しかし、夕食と懇談会の時間になりゼニ研の方と交流をしてみると、とても親しみやすい方ばかりで互いの調査について深く知ることができたように感じます。ゼニ研だけでなく、えぞ骨団やヤクザル調査隊の方との交流も互いの情報を交換できる良い機会となりました。 懇談会は夜通し続き、あっという間に解散の時間となりました。この後帰路に着く途中で、アザラシを一目見ようと襟裳岬に寄りました。強風が吹き荒ぶ中、駆けつけてくれたゼニ研の方の助けにより、波間に浮かぶアザラシの姿を捉えることができました。帰宅後、睡眠不足と疲労、襟裳岬での寒さにより風邪をひき数日ほど寝込みましたが、他のクマ研人は健康そのものでした。体力の増進に努めようと思います。
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襟裳岬で見たアザラシの写真 |
あっという間に過ぎた2日間でしたが、野生動物に関わるサークルとの交流を通じて新たな視点を得るとともに、彼らの熱心な態度に感化され今後の活動の励みになると感じました。最後まで読んでいただきありがとうございました。また、今回のまんまるゼミを主催していただいたゼニ研の皆さま方ありがとうございました。
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