こんにちは。実は2回目の登場の、1年目イトウです。
気づいたら11月になり雪もちらつくように…寒いです。
今年のヒグマフォーラムは遠軽町で行われ「野外レクリエーション施設のヒグマ対策」という題目で行われました。
北海道には様々な野外活動施設があります。
そんな野外活動施設で人とヒグマとの軋轢を避けるため日々奮闘している方々の貴重なお話を聞くことができました。
初日はエクスカーションということで丸瀬布いこいの森のヒグマ対策について現地を見学しながら解説を受けました。
丸瀬布いこいの森は北海道屈指のキャンプ場と認知されており、
森林鉄道雨宮21号の動態保存などその他のレジャー施設も充実している野外活動施設です。
周辺はヒグマの生息場所であり、
施設内へのヒグマの侵入を防ぐため様々な対策を行っています。
そのいこいの森の周辺の森林を施設の方や電気柵会社の方の説明を受けながら歩きました。歩いた場所には、
ヒグマの食痕や背こすりの跡もありセンサーカメラでモニタリングも行われていました。
また、施設周囲に張り巡らされた電気柵はすごかったです。
排水溝や川岸からのクマの侵入を防ぐためにそれらの場所にも手を抜かず電線を張り巡らせていました。
電気柵は対象とする動物によって電線の高さが異なるので、電線の高さが高いシカ用の電気柵ではクマが下から穴を掘り侵入してしまうそうです。
そこで、クマ用の高さに電線を張り、かつ穴を掘りにくいように立体的にジグザグに電線を張るなど工夫がなされていました。
やはりクマの目線になって考えるのは大切なのですね。
クマ研や酪農学園大のクマゼミからの研究報告の後は懇親会が行われました。
ヒグマに関する様々な方からいろいろなお話を聞くことができ、とても楽しかったです!
翌日は講演会が行われました。
各関係者の方からいこいの森や定山渓自然の村など野外レクリエーション施設のヒグマ対策について、電気柵についてなどを聞きました。
電気柵の公演では電気柵の基本的な仕組みや安全性、効果的にクマを防除するにはどう設置したらいいかなどを聞きました。
電気柵について全く知識がなかったので知ることができ、良かったです。
また私が興味を持ったのはヒグマを野外教育に生かすという講演でした。
ヒグマがいると聞くと怖いと感じる人が多いと思います。
野外レクリエーション施設の公演ではヒグマがいるということを利用者に伝えると利用者が来なくなることが懸念されていました。
しかしヒグマがいるということは同時に豊かな自然が残っているということです。
野外レクリエーション施設などでそんな豊かな自然があることや、
ヒグマの生態などを紹介することで、自然の素晴らしさ、ヒグマの愛らしさを伝えていけるのではないでしょうか。
そうすることで世の中のヒグマに対する理解も少しずつ広まっていくかもしれません。
ヒグマを防除する、ヒグマと人の軋轢を減らすという考えからさらに進んだ考えで、そういう考え方もあるのかと納得しました。
やっぱりヒグマの知識を普及していくのは大切なのですね。
と様々な方の貴重なお話を聞くことができました。
ヒグマに関する知識を普及していく前に私自身がもっともっとヒグマについて学んでいかなければならないと感じました。
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