下北サル調査に参加して from 風間浦1

こんにちは。北大クマ研1年目のいもむしです。
ようやく総理戦争なるもの(総合理系(文系)という進振り制度における成績競争)から帰還致しました…。争いはよくない。

今回は下北サル調査に関してです。詳しい調査内容は前回や過去の記事を見てみてください。
私は風間浦村に行ってきました。そこで印象に残ったある出来事を書かせていただきます。




風間浦のサルたち


 
 〈はじめてのおいこみ〉
説明しよう。サルの追い込みとは、テレメトリーを使って、電波を発信する首輪を付けているサルを追い詰め、その群れのサルの頭数を数えようというものである。

このとき私は初めてテレメトリーを触った。これが所謂テレメか。結構重い。
雪を踏みしめテレメを振りつつ電波拾いに使いけり。

ある程度サルの位置が分かったところで3年目の某先輩と森の中へ
山に入るとぽいぽい言いたくなるのはクマ研人の運命(さだめ)なのだろうか。
初めてのサルの追い込みということでワクワクしつつ先輩の背中を追う。すると、

「おい、サル公よお。ビビってんじゃねーぞ、おらあっ。」

!?
急にヤ〇ザの下っ端みたいなことをのたまう先輩。
いや、しかし、これがサルの追い込みというものなのかもしれない。想像と違うけど、サルに語りかけることで何かしらの動きが出るのかもしれない。

テレメを振る。少し動きがあったみたいだ。
流石、先輩。そういうことだったんですね。カッコいい!男前!!

しばらく追い込みをした後、他の北大クマ研人2人と合流し、4人でさらに追い込みをすることに。北大クマ研人が集まったということは、やはり叫ぶ言葉は1つ。

「ぽいぽーーーい。」下北にこだまするクマ研人の野生。
「ぽいぽーーーい。」やっぱこれよ、これこれ。言うだけで元気になれるね。
「ぽいぽーーーい。」その雄叫びを聞くだけでその人の位置やテンション、体調が分かる万能感。


「ほぎゃああああああああっ。」



!?!!?
どうしたんですか、先輩!気でも狂

「ぴえーーーーーーーーーっ。」


なんてことだ。先輩は本当に…
いや、違う。きっとこれもそう、一種の追い込みだ。そうに違いない。そうでなきゃ先輩は…

テレメを振る。動きがない。

…。


電波は確実に頭上から来ているが、サルは見えない。
奇声を上げる先輩。動かぬサル。冷える汗。


後から先輩が言うことには、「未知の生物になることでサルをビビらせようと思った。」だそうです。確かに、それ以降も動きがなく、我々が昼休憩に入った途端海岸の方へと移動してしまったようでした。奇声にビビって動けなかったんでしょうね。

この日サルは見られませんでしたが、人ってこんなに狂うこともできるんだということを発見できたので良かったです。


踏査中の様子

この他にも、おいしいごはん、毎日の温泉、あったかい布団によって心身ともに満たされたり、北大クマ研以外の人たちと語らうことができたりしてしあわせでした。

来年は冬用の長靴で参加したいです。あと、ミカンの皮やアルミホイルを食べないように気を付けたいです。


長文失礼しました。
ではまた!

帰り道で見たカモシカ。
お尻がキュート

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