2024年度カメラトラップ調査

 

皆様はじめまして。北大ヒグマ研究グループ1年目のアカキノコです。

今回はカメラトラップ調査について紹介していきます。

 カメラトラップ調査は5月から11月にかけて行われる調査で、研究林の林道のそばにある以前の調査で発見されたヒグマの背こすり跡に自動撮影カメラを仕掛け、背こすりに訪れたヒグマの姿を撮影するというものです。背こすりとは、ヒグマが木に背中をこすりつける行動のことです。これは、ヒグマが木に匂いをこすりつけることで、他のヒグマとコミュニケーションを取っている説もあります。また、カメラの設置や点検時に発見したヒグマの痕跡の記録も行います。

今回私は自動撮影カメラの設置に参加しました。私が以前春天塩調査に参加した時には、笹薮や沢を主に歩きましたが、今回は林道が主だったため、春天塩調査に比べて疲れることはありませんでした。しかし、山を歩いているという実感も減りました。ですが、ヒグマの痕跡は春天塩の時と同じぐらいの量を見ることができ、比較的新しい背こすり跡や、ジップロックがいっぱいになる程の大きさのフン、点々と続く足跡がありました。私の隊ではありませんが、とても新しい足跡を見つけて引き返した隊もありました

大きなフン



背こすり跡

また、歩いたのは林道のみでしたが、キノコや様々な種類の地衣類が生えていたり、鹿が林道を横切ったり、カッコウやキツツキの鳴き声なども聞こえてきて自然を満喫できました。

カラタチゴケの仲間

ウロコハナゴケ

アミガサタケ

調査の合間には、問寒別川の近くで山菜を探したり、近くの店までアイスクリームやソフトクリームを食べに行ったりしました。タラの芽の天ぷらの衣はサクッとした食感で芽自体はほのかな苦みにウドにも似た香り、ザクッと、もちっとした歯触りをしていてとてもおいしかったです。

 私が天塩に行くのは2回目でしたが、前回と同様、自然に触れることができて非常に楽しかったです。これからもできるだけ調査に参加して天塩の自然やクマ研を満喫していきたいと思います。

 

今後の更新もお楽しみに!


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