初めまして、北大クマ研1年目のルンバと言います。今回は11月9日に北海道紋別郡の興部町で行われたヒグマフォーラムin興部2024について紹介します。ヒグマフォーラムとは研究者や行政関係者、一般の方々が集まり様々な観点から人とヒグマの関係を考える取り組みで、ヒグマの会が主催して毎年北海道内で行われています。今回私たちは、9日に行われた講演会と懇親会、10日に行われた興部町内での現地視察に参加してきました。
講演では北海道立総合研究機構の方や興部町の役場職員の方、西興部村の猟友会の方など様々な方々のお話を聞くことができました。特に、私たちの普段の調査活動では聞くことのできないような野生動物と行政に関する講演が印象に残りました。
講演会の後には懇親会が行われ、興部町の名産であるチーズをはじめ、たくさんのごちそうを食べながら参加者の方々と交流をさせていただきました。この懇親会では参加者による簡単な発表会も行われ、動物の骨や植物で作った楽器の演奏や酪農学園大学の学生さんによる研究紹介などが行われました。私たちクマ研も、私ともう一人の1年目の二人で北大クマ研の活動紹介についてのスライド発表を行いました。参加している方が想像より多く少し緊張しましたが、発表後には発表を聞いていただいた興部町の町長さんにスカウトされる?など、しっかりと役目を果たすことができました。
2日目に行われた現地視察ではバスに乗って興部町内をまわり、2020年にヒグマが興部町市街地へ侵入した事例についてのお話を聞きました。ヒグマが実際に侵入した場所や移動していたと考えられる林や牧草地を実際に視察すると、民家や通学路に近いところにヒグマが侵入していたことを体感し、ヒグマに関する問題をより身近に感じられました。
今回のフォーラムでは普段の調査活動や教育普及活動では得られないような貴重な体験をすることができました。今回現地視察として興部町に行って感じたことを踏まえて、北海道に住む市民の一人として、ヒグマと人との関係について考えながら生活していこうと思います。
ヒグマフォーラムが気になる方はこちらをご覧ください
興部町でヒグマフォーラム2024開催します - ヒグマの会 ページ
懇親会でクマ研の活動紹介をしている様子 |
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