2025 天塩研究林利用者セミナー

 こんにちは!クマ研1年目のルンバです。今回は227日と28日に行われた、天塩研究林利用者セミナーについてお伝えします。

天塩研究林利用者セミナーとは、北海道大学が所有する研究林の1つである、「天塩研究林」を利用する研究者や学生、技術職員の方々が、自分の行っている研究や活動を紹介したり、意見を交流したりするイベントです。

1日目のセミナーでは、森林や樹木についての研究を行っている方や、ハリガネムシや魚などの動物について研究をしている方、土壌の研究をしている方など、計16名による様々な分野の研究紹介が行われました。普段ヒグマを調査している我々にとっては、他の分野の研究は知らないことばかりでとても興味深かったです。また、ササやアカエゾマツなど、クマ研の活動で話題になる植物についての研究紹介もあり、調査中に何気なく見ていた植物でこのような研究がされていたのだなという新たな気付きにもなりました。

我々クマ研は、天塩研究林で毎年行っている調査の紹介と、昨年度から行っているDNA調査の紹介を行いました。発表後には、研究林の職員の方から「クマ研は天塩研究林によく来るなーと思っていたけど、こんな活動をしていたのか!」との声も聞かれました。クマ研の活動を研究林の方々に知ってもらえた、とても良い機会だったと感じました。

発表するクマ研人

2日目はエクスカーションとして、研究林での山スキーが行われました。車で知駒岳の頂上付近まで行き、そこから山スキーをつけて知駒岳の山頂に向かいました。頂上まではなだらかな斜面が続いており、樹種同定や景色を楽しみながら登りました。歩いている途中で、テンの足跡やウサギの糞などの普段の踏査ではあまり目にしないないような動物の痕跡を見ることができて、テンションが上がりました。一方、ゲレンデスキーに慣れている私たちにとっては山スキーで斜面を下るのはとても難しく、慣れるまで何度も転んで雪まみれになりました。

初めての山スキーで雪まみれになるクマ研人

今回のセミナーでは天塩研究林やその利用についてより深く学ぶとともに、研究林の自然の雄大さを体感することができました。本セミナーを開催していただいた研究林の方々、発表者の方々、ありがとうございました。

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