こんにちは、クマ研1年目のオギコです。今回は岩手大学ツキノワグマ研究会様主催のカモシカ調査について紹介します。
この調査では、岩手大学の所有する研究林の一つである滝沢研究林に生息するニホンカモシカの個体数や行動について、区画法や追い出し法といった方法が行われました。区画法は調査地をいくつかの区画に分割して、調査員がそれぞれ満遍なく調査し、カモシカやその痕跡を見つける調査です。追い出し法は区画を取り囲んだ調査員が一斉に踏査を開始して、あらかじめ決められた地点にカモシカを追い立て、待機していた観測員が確認を行うという調査です。調査は2日間にわたって行われ、1日目と2日目の前半に区画法が、2日目の後半に追い出し法が行われました。
札幌から滝沢までの長い道のりを経て研究林に着くとすぐに1日目の区画法調査が行われました。1日目は岩手大学のクマ研の方と一緒に歩かせてもらいました。雪はあまり残っておらず、大きな笹がない山に新鮮な気持ちを抱きながら登ることができました。自分が歩いた調査区域の斜面は棘のある枯れ木が多く、慣れない環境に戸惑いました。一方で平坦な場所は膝ほどまである雪に足を取られ、非常に苦労した調査になりました。また、岩大クマ研の方と、ヒグマとツキノワグマの違いや各サークルの活動内容などについて語り合うことができ、交流を深められた調査でした。痕跡については、おそらくシカのものである糞しか見つけることができず、翌日の調査に期待する形となりました。
2日目の前半も岩大クマ研の方とご一緒させていただきました。2日目は斜面を大きく下るようなルートで、雪の積もった山歩きに慣れていない自分は何度か滑り落ちてしまいました。途中カモシカらしい足跡や食痕、糞を見つけることができました。雪のためはっきりと残った足跡や食痕を辿っていくと、自分たちに驚いて逃げていった様子がよくわかりました。しかし、追っていくにつれてシカである可能性が高くなっていきました。カモシカとシカの違いを痕跡から導き出すことが非常に難しいことであると実感しました。
2日目の後半は追い出し法が行われました。自分は観測員として山の頂上で待機し、追い込まれてくるカモシカを探しました。かなり急な斜面で、指定されたポイントに行くだけでも一苦労でした。時間になると、一斉に様々な方向からカモシカを追い立てる声が聞こえました。中には、ポイポーイという聞きなじみのある掛け声もあり、一体となって調査が行えていることを実感しました。結局自分はカモシカを実際に視認することはできませんでしたが、丁度自分がいる場所の反対側でカモシカを発見することができたそうです。野生のカモシカをこの目で見ることができなかったのは残念ですが、初めての大規模な調査に参加できてとても嬉しかったです。
宿舎での食事は各団体から食事当番が選出され、大人数で協力しながら作られました。1日目の夕飯はカレーとサラダで、各団体との新たな出会いも相まって、よりおいしく感じました。2日目の夕飯は豚キムチ炒めと芋煮で、特に里芋が入った芋煮がとてもおいしかったです。各地域から持参された酒もズラリと並び、互いに飲み交わしながら交流を深めることができました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。次回の更新もお楽しみに! |




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